実証レポート

B. 街全体のロボット実装化に向けた実証
実証・ロボット概要

実証概要

B. 街全体のロボット実装化に向けた実証

実証フィールド
提供者
一般社団法人竹芝エリアマネジメント
実証時期
2019年8月21日(水)~23日(金)17:30~21:00
実証場所
第5回竹芝夏ふぇす(竹芝客船ターミナル)

土井 映祐 一般社団法人竹芝エリアマネジメント
東急不動産株式会社
都市事業ユニット
都市事業本部 ビル事業部

現在御社が抱えている課題を教えてください。
どのような課題に対し、ロボットの活用に着目されましたか?

東急不動産は竹芝地区で「(仮称)竹芝地区開発計画」を手掛けており、最先端のテクノロジーを街全体で活用したスマートビル・スマートシティを創出することを目指しております。また一方で新たな賑わいの創出や地域コミュニティーの造成を目的に、企業や行政機関などの関係者と連携し、竹芝地区でエリアマネジメント活動を行っています。
ロボットに関してはこれからの技術ということもあり、住民・行政の皆様になかなか身近に感じて頂きにくいという課題があるかと思います。今後のスマートシティ・スマートビルへの導入を目指し、例年エリアマネジメント活動にて実施している「竹芝夏ふぇす」にて、来街者にロボットを身近に感じて頂きたいと考え、皆様にサービスを提供するロボットの活用に注目致しました。

今回実証を行う竹芝客船ターミナルならではのロボット導入課題を教えてください。

今回の実証フィールドは「①公共性が高く、一般の方々が自由に出入りできる場所」であることと、「②屋外」であることに課題があります。
①については本事業が東京都事業ですので、本施設を所有する東京都と連携して取り組むことで課題を解決していきたいと思いますし、竹芝地区のみならず全国的にも、道路等の公共性の高い場所での実証の足掛かりになれば良いかと考えております。
②については、人々が往来する場所であり、飲食物も提供しますので、警察や保健所、施設管理者とも連携して取り組むことが必要となります。ロボットを導入する課題としては安全面、衛生面を第一で検討し、サービスを提供する必要があると考えています。

2020年あるいは近い将来に向け、ロボット活用により御社が目指す将来構想を教えてください。

当社は不動産賃貸業を収益の柱の一つとしておりますが、世の中の「働き方改革」によるオフィス受容の変化や、ビルの運営・管理における人出不足が課題になっております。また技術の発展により各種のデータ活用等の先端技術による社会的な変革が起こるであろうと考えています。
これらに対応すべく、竹芝にてスマートビル、スマートシティの創出をしたいと考えており、その後渋谷等の開発にも繋げていきたいと考えています。そのために来街者へのサービス提供ロボットは勿論のこと、ビジネス利用や施設の維持管理にもロボットを活用できるように、住民の皆様や周辺事業者・行政と連携を進めることで、より利便性の高いロボットを活用していくことが可能となり、より魅力的なフィールドとなっていけるのではないかと考えています。

将来構想に向け、これまでどのような取り組みを行ってきましたか?
また、今後計画されている取組みがあれば教えてください。

【過去の取組】
・小笠原村の観光資源の遠隔体験イベント
竹芝ふ頭から小笠原村へ定期船が出航していますが、小笠原村へは片道24時間程度要します。このため先進技術を用いて時間的な制約をクリアしようと、リアルタイムに「視覚・聴覚・触覚」を感じられる最先端のロボットを通じて、小笠原村の魅力を体験できるイベントを実施致しました。

・旧芝離宮恩賜庭園での先端技術での演出を行った夜間開放ライトアップイベント
風の揺らぎと呼応する紅葉のライトアップを実施致しました。約1,000個の風車(かざぐるま)を使ったインスタレーションが、風量計として機能し、庭園内の風の動きを感知し、紅葉のライトアップをリアルタイムに制御しました。ナイトタイムエコノミーの新たな施策としても大きな注目を集め、4日間で約10,000人の来場者数を記録しています。

・竹芝ふ頭におけるプロジェクションマッピングイベント
シンガポールのマリナ・ベイ・サンズやガーデンズ・バイ・ザ・ベイ(植物園)での映像演出を手がけるヘキサゴンソリューションの日本法人であるヘキサゴンジャパン株式会社と連携し、小笠原諸島返還50周年記念にあわせ、小笠原の魅力を50色の色で表現した「OGASAWARA 50 COLORS」をテーマに、3万ルーメンクラスの大型プロジェクターを20台以上使用し、プロジェクションマッピングとライティングをシンクロさせる光の演出を披露しました。

【今後の取組】
スマートシティの創出に向け、ロボットを含めた先端技術の実証実験を継続実施して参ります。

将来構想に向けた取り組みの中で、今回の実証をどのように位置づけていますか?

2020年に弊社にて進めています「(仮称)竹芝地区開発計画」の業務棟、住宅棟が竣工致しますが、スマートビル、スマートシティ創出は今後も継続して参ります。今回の実証につきましては最近メディア等で取り上げられるスマートシティとは一体どのようなモノなのか、ロボットはその一部ではあるものの、住民や周辺事業者にイメージを持っていただき、今後一緒になって活動を進めさせて頂くための礎にしていきたいと考えています。

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